目地シーリングは、建物の「防水・断熱・耐久性・美観」を守るために非常に重要な箇所です。
劣化を放置すると、雨漏りや構造材の劣化など大規模な修繕に発展することもあるため、定期的な点検と補修が必要不可欠です。
今回は目地シーリングの役割やメンテナンス時期についてご紹介いたします。
目地シーリングの必要性・役割
1. 防水性能の確保
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雨水の侵入を防ぎ、建物内部の腐食や雨漏りを防止します。
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シーリング材が劣化すると、目地から雨水が侵入し、柱や断熱材、内装材が腐食したりカビの発生原因になります。
2. 気密性・断熱性の維持
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外気や湿気、ホコリの侵入を防ぎ、室内の快適な温度・湿度を保ちます。
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冷暖房効率を下げず、省エネ効果にも貢献。
3. 地震や熱膨張などへの対応
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外壁は気温差や地震で微妙に動くため、弾力のあるシーリング材が動きに追従します。
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固い素材だけでつなぐと、割れや亀裂が生じる危険があります。
4. 外観の美しさの維持
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シーリングのひび割れや黒ずみがあると、建物全体が傷んだ印象を与えます。
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美観維持のためにも、定期的な打ち替え・補修が重要です。
メンテナンス時期の目安
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寿命:一般的に7~10年程度
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シーリング材の種類(ウレタン系、変性シリコン系など)によって異なります。
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劣化サイン
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ひび割れ、剥がれ、肉やせ(痩せて薄くなる)、変色、カビや藻の発生。
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・シーリングのひび割れ
・シーリングの破断
如何だったでしょうか。
昨今ではサイディングボードの普及と共にシーリング材を使用している建物が主流になっています。
劣化したまま放置すると建物に大きな被害を与えるため、事前のメンテナンスが重要です。
今回はアドバイザーの小林がご紹介いたしました。
また次回お会いいたしましょう。