外壁塗装においてアクリル塗料をお勧めしない理由

外壁塗装を行う際、塗料の選択は重要です。その中でアクリル塗料は、いくつかの理由から外壁塗装においてお勧めされないことがあります。今回はその理由についてお伝えします。塗料選びの際の参考になれば幸いです。

  1. 1.耐用年数が短い

アクリル塗料は、塗料の中でもっとも耐用年数が短い特徴があります。耐候性が低いため、紫外線や雨などの自然の影響を受けやすく、顔料が早期に分解されてしまいます。外壁に塗装を施したばかりでも、すぐに劣化してしまうため、耐用年数が短いことが外壁塗装においてアクリル塗料が避けられる理由とされています。

  • 2.クラックが生じやすい

アクリル塗料は、その塗膜が硬めなため、外壁塗装においてクラックが生じやすいという欠点があります。塗膜がヒビ割れすると、そこから剥がれていくことがあり、外壁の保護が損なわれます。特に地震や揺れがある立地では、アクリル塗料の使用は避けられることがあります。

  • 3.塗り替えの頻度が上がりメンテナンスコストがかかる

耐用年数が短いため、アクリル塗料を使用した外壁は頻繁な塗り替えが必要です。その結果、メンテナンスコストが高くなります。例えば、30年の間に耐用年数10〜15年のシリコン塗料や耐用年数15〜20年のフッ素塗料であれば、2回の塗り替えで済むところ、アクリル塗料は耐用年数が5〜7年と短いため、5回もの塗り替えが必要となります。

以上の理由から、外壁塗装を検討する際には、アクリル塗料はあまりお勧めできないわけです。ただし、頻繁に塗替えをしたい、転売目的などで一時的に見た目を美しくしたいなどの目的がある場合にはおススメです。一般的な住宅の外壁塗装であれば、程よい耐久性とメンテナンスがしやすい塗料を選ぶことが、外壁の長寿命と美観を保つポイントとなります。