外壁塗装はお住まいの「見た目」だけでなく「耐久性」も大きく左右する重要なメンテナンスです。でも・・・
「業者選びを間違えたせいで、想定外の出費が…」
「塗装後に施工不良が見つかった…」
こういった失敗なることもあります。
失敗しない外壁塗装の鍵を握るのは「相見積もり」です。
この記事では、相見積もりのメリットや進め方、そしてチェックポイントについて詳しく解説します。
相見積もりとは?その重要性をチェック
「相見積もり(あいみつもり)」とは、複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼し、それらを比べることで。特に外壁塗装のような高額な工事では、この相見積もりが重要な役割を果たします。
外壁塗装は数十万円から100万円以上の費用がかかる大きな買い物です。
1社の見積もりだけでは、金額が適正かどうか、工事内容が妥当かどうかを判断するのは難しいため、複数社の見積もりを取って比べることが重要です。
外壁塗装工事において相見積もりをするべき理由は主に次の3つです。
1. 工事価格の相場が見えてくる
お住まいの大きさや使用する塗料の種類。グレード、施工方法によって外壁塗装の費用は大きく異なります。
複数の業者から見積もりを取ることで、相場感を掴むことができ、高すぎる見積もりや品質に問題がありそうな安すぎる見積もりを見分けることができます。
2. サービスや品質の違いが分かる
業者によって使用する塗料や施工方法、保証内容が異なります。相見積もりを取ることで、これらの違いを明確に比較できます。
3. トラブルや追加費用を防げる
中には、不適切な営業をしたり、不透明な費用を上乗せしたりする業者もいます。
相見積もりを取って内容を比較することで、こうした信頼できない業者を見分けやすくなります。
また、事前に見積もりの内訳をしっかり確認することで、工事後に「こんな費用がかかるとは思わなかった」といったトラブルも防ぐことができます。
相見積もりの進め方|4つのステップ
相見積もりを取る際の具体的な手順を紹介します。
1. 業者を3社以上ピックアップ
相見積もりを依頼する業者は3社以上にすることが理想です。
業者選びは、インターネット検索、チラシ、口コミ、知人からの紹介などから候補を探しましょう。
2. 見積もり条件は同じにする
正確な比較をするために、すべての業者に同じ条件で見積もりを依頼することが大切です。
3. 現地調査の様子も要チェック
業者が行う現地調査の内容にも注意が必要です。
丁寧に調査してくれているか、質問に対して親切に分かりやすく回答してくれるかも判断材料です。
4. 見積もり内容を細かく比較
見積書を受け取ったら、金額だけでなく内容もじっくり比較しましょう。
例えば、工事内訳や塗料の品質、保証内容などを確認することが大切です。
どんな業者に相見積もりを頼む?
相見積もりを依頼する業者には、塗装専門店、ハウスメーカー、リフォーム会社、建設会社などがあります。
塗装専門店
◎メリット:塗装のプロなので塗装に関する専門知識と技術が高い
▲注意点:会社の規模が小さい、地域密着型が多く、対応エリアが限られることも
ハウスメーカー
◎メリット:信頼性と安定感があり、アフターサービスも充実
▲注意点:価格はやや高め
リフォーム会社
◎メリット:塗装と一緒に他のリフォームも依頼できる
▲注意点:塗装の専門性が塗装専門店よりやや低い
建設会社・工務店
◎メリット:地域に詳しく、長期的な付き合いができる
▲注意点:業者によって技術力に差があることがある
見積書のチェックポイントはココ
見積書をチェックする際には、以下の点に特に注意しましょう。
1. 塗装面積
塗装面積が適切に計算されているかを確認しましょう。
2. 塗料の種類とグレード
使用する塗料の種類やグレードは、価格と耐久性に大きな影響を与えます。塗料名を確認しましょう。
3. 工事内容の詳細
見積書には工事内容が詳細に記載されていることを確認しましょう。
特に足場設置や高圧洗浄など、すべての工程が含まれているかをチェックします。
4. 保証内容
保証期間や保証対象、保証条件を確認しましょう。
相見積もり時の注意点3選
相見積もりを取る際には、いくつかの注意点があります。
1. 安すぎる見積もりには要注意
相場より極端に安い見積もりには、何らかの理由が隠れている可能性があります。
安さだけで判断せず、以下の点をチェックしましょう。
チェック項目 | 注意点 |
---|---|
塗料の品質 | 低価格を実現するために、耐久性が低い塗料を使用していないか |
工程の省略 | 塗装前の下地処理や、高圧洗浄などが省略されていないか |
追加費用 | 見積もりが安く見積もられて、工事中に追加費用を請求されないか |
「安かろう悪かろう」という言葉があるように、外壁塗装も例外ではありません。
価格が安いからといってすぐに決めるのではなく、なぜその価格になっているのかをきちんと確認することが大切です。
2. 「おまけ」や「値引き」にご用心
「今なら特別値引き」や「今日契約すればサービスを追加」といった営業トークに誘導されることがありますが、このような宣伝文句には注意が必要です。
見積もり内容を冷静に比較し、以下の点を確認しましょう。
チェック項目 | 注意点 |
---|---|
値引き後の価格 | 価格を大幅に下げるということは、どこかでコストを削減している可能性があります。サービス内容に妥当性があるかどうかを確認しましょう。 |
おまけの詳細 | 「おまけ」として提供されるサービスが、本当に価値のあるものなのか、見積もりに含まれているのかを確認することが重要です。 |
過剰なサービス | 無理に契約を促すために、サービス内容が過剰である場合、最終的に不満が残る可能性もあります。 |
このような営業トークに惑わされず、最も重要なのは見積もり内容そのものです。
しっかりと冷静に比較し、何が本当に必要なサービスかを見極めましょう。
3. 契約を急かす業者には要注意
「今契約しないと特別価格が無効になる」や「今決めてください」など、契約を急かす業者には注意が必要です。
急いで決めることは避け、以下の点を考慮しましょう。
- 焦らず比較:外壁塗装は高額な工事であるため、十分に時間をかけて検討することが大切です。焦らずに、他の業者の見積もり内容を比較してから決めるようにしましょう。
- 誠実な業者は即決を求めません:良心的な業者は、契約を急かすことなく、じっくりと時間をかけて説明してくれます。
- 納得いくまで質問する:疑問点や不明点があれば、遠慮せずに質問し、納得がいくまで説明を受けることが大切です。
外壁塗装は一度の工事で家の外観を大きく変える重要な工事です。
後悔しないためにも、しっかりと考えた上で契約するようにしましょう。
まとめ
外壁塗装を成功させるためには、相見積もりは欠かせません。相見積もりをしっかり行うことで、品質の高い塗装を適正価格で依頼できます。以下のポイントを押さえて、成功する外壁塗装を実現しましょう。
- 最低3社以上から見積もりを取る
- 同じ条件で比較する
- 見積書の内容をしっかりチェックする
- 価格だけでなく信頼できる業者を選ぶ
- 納得するまで質問する
- 焦らずじっくり検討する
相見積もりを通じて、最適な業者を選ぶことが、外壁塗装を成功させる鍵です。